あっという間に2023年も折り返しを過ぎましたね。
好調な映画興行。下半期になってからも、映画の話題は尽きません。まったく宣伝展開を行わないことが逆に話題になっている宮﨑駿監督の新作『君たちはどう生きるか』は7月14日に公開。28日には邦画大作『キングダム 運命の炎』も公開されます。洋画では21日に公開の『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』の期待が世界的に大きく高まっており、話題の尽きない夏になりそうです。
では少し先取りをして、秋以降の作品はどうでしょうか?
実は今年の9月以降は「邦画の実写映画」が非常に充実したラインナップとなっているのです。今回は、今秋以降公開の映画の中から、テーマ別に話題作をいち早く紹介します。
今年の秋は「話題のドラマがカムバック」
『ミステリと言う勿れ』 (C)田村由美/小学館 (C)2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社
TVドラマからの映画化は、邦画実写の定番の一つです!4月公開の『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』が、興収40億円を超える大ヒットを飛ばしたことも記憶に新しいですね。
今秋注目のドラマ映画化作品といえば、9月15日公開『ミステリと言う勿れ』です。2022年にフジテレビ系「月9」枠にてテレビドラマが放送された人気作の初となる劇場版で、原作の人気エピソード「広島編」を映画化します。主演の菅田将暉がドラマから続投で、ファンからの期待値も高くなっています。
もう1作注目のドラマ映画は、10月13日公開『ゆとりですがなにか インターナショナル』。主演の岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥などメインキャストが再集結し、人気脚本家の宮藤官九郎、監督の水田伸生も続投。「ゆとり世代」のアラサー主人公三人組をとりまく、笑いあり涙ありのストーリーが帰ってきます。ファン必見の作品となりそうです。
どちらも人気俳優の主演作、さらにテレビ局主導の強力なプロモーションも想定され、興収の伸びが期待されます。
今年の秋は「ミステリ・サスペンスの作品が充実」
今年は「ミステリ・サスペンス映画」の注目作が多数公開を予定!バラエティに富んだ充実したラインナップです。
真保雄一の同名サスペンス小説を映画化する『おまえの罪を自白しろ』は10月20日公開。政治家の孫娘が誘拐され、身代金ではなく「罪の自白」を求める事件を追う、ヒューマンサスペンスとなっています。キャストも豪華で、この秋必見の作品となりそうです。
12月1日公開の『怪物の木こり』は、2019年第17回「このミステリーがすごい!大賞」の受賞作を映画化。脳を奪い去るシリアルキラーに狙われた弁護士が、実はシリアルキラーも超えるサイコパスで、逆に犯人を追い詰めようとする衝撃的なサスペンスミステリーです。映画ではどう描かれることになるのか、気になりますね!
実は日本は、世界的に見るとミステリー・サスペンスの映画が多く作られている国なのだとか。それだけ日本ではこのジャンルの人気があるということですね!
今年の秋は「男性アイドル出演作品に注目」
映画を観にいく理由に「好きな俳優が出演するから」と答える方は、意外に多いのではないでしょうか?
特に人気アイドルの出演作は、若者を中心に多くのキャストファンの動員が見込めます。ジャニーズはもちろんですが、最近ではJO1なども映画作品への出演が増えており、男性グループアイドルの映画進出がどんどん進んでいます。
9月1日には、今をときめく人気ボーイズグループ「JO1」の白岩瑠姫が初主演を務める恋愛映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』が公開。汐見夏衛の同名小説を実写化した青春恋愛映画で、男性アイドルファンの中でも女子ティーンに人気を集めそうです。
10月6日には、ジャニーズの中でも演技派として人気を集める二宮和也が主演をする恋愛映画『アナログ』が公開されます。二宮和也は昨年12月公開の『ラーゲリより愛を込めて』でも、興収25億円の大ヒットを記録しており、本作にも期待がかかります。人気絶頂の「なにわ男子」のメンバー、藤原丈一郎も参加しています。
11月20日公開のロースクールを舞台にしたミステリー映画『法廷遊戯』では、人気ユニットKing & Princeの永瀬廉が主演。他にも北村匠海、杉咲花と主演級のキャストが揃い、ファンがこぞって見に行くこと間違いなしの作品になりそうです。
今年の前半は「名探偵コナン」や「ザ・スーパーマリオ・ブラザーズ・ムービー」などアニメ作品がヒット旋風を巻き起こしましたが、秋はストーリーや人気キャストの演技をじっくりと楽しませる邦画がスクリーンを大いに賑わせてくれそうです。
2023年下半期もヒットを狙える作品が豊富で、映画館に行くのが楽しみになりますね!