動画配信サービスなどの普及によって今や家でもどこでも無数の映画を楽しめる時代になりました。
それでもやっぱり、新作映画は映画館の大スクリーンと最高の音響で物語の世界に没頭したいという方も多いのではないのでしょうか。
このような映画館に積極的に足を運ぶ映画館ユーザーは、エンタメやコンテンツ全般に対しての興味が高いことは想像できますが、その他にはどんな特徴を持っているのか、直近の調査データから掘り下げてみます。
映画館に行く人は「アプリゲームに課金する人が多い」
上のグラフは、過去1年間に3回以上映画館に行ったことがある人(映画館ユーザー)、と全く行かなかった人(非映画館ユーザー)を対象に「スマートフォンアプリゲームの課金経験」を質問。この時の調査では、非映画館ユーザーの課金経験率は約16%であるのに対し、映画館ユーザーの課金経験率は約51%とその差は倍以上に。
最近では同コンテンツを映画やゲームとマルチ展開する例や、コラボイベント例もあり相性の良さが見受けられます。映画鑑賞好きはゲームに対しても積極的に関与することが多いようです。
映画館に行く人は「テレビをよく見る」
次に、映画館ユーザーはテレビをどれくらい視聴しているかというデータです。
非映画館ユーザーは「まったく観ない」という人が14%いるのに対して、映画館ユーザーでは「まったく観ない」の割合は4.1%に留まります。さらに一日の視聴時間が「1~2時間」「2時間~3時間」「3時間~5時間」という割合も映画館ユーザーが高いという結果になっています。
「コンフィデンスマンJP」や「99.9 刑事専門弁護士」など、最近ますますTVドラマの劇場版が映画館を賑わせるケースも増えています。映画館ユーザーはテレビからも情報を得たり、ドラマなどのコンテンツを楽しんだりする積極的な姿勢が見て取れますね。
映画館に行く人は「SNSを活用している」
最後に映画館ユーザーのSNSとのかかわりを見てみましょう。
下記は各SNSの利用経験、利用頻度のグラフです。
いずれのプラットフォームにおいても映画館ユーザーは非映画館ユーザーに比べて高い利用率を誇っていることがわかります。映画ユーザーはコンテンツを自身が楽しむだけでなく、シェアすることにも積極的なインフルエンサー傾向が高いのかもしれません。特に「Instagram」 や「Ticktok」など若者世代の利用率が高いプラットフォームではその結果も顕著となっています。
コンテンツやメディア全般について、各項目面白い特徴が表れていますよね。
今回お伝えした調査での鑑賞経験時期はコロナ禍の状況も含みますので、こういった時期であっても映画館に足を運ぶ人は、よりエンタメに対する熱量が高く、情報に敏感なアクティブな人々でもあると言えそうです。
サンライズ社では、映画館来場者に関する調査も随時行っていますので、今後もお伝えしていきたいと思います。
DATA: 弊社実施インターネット調査より 時期:2021年12月 調査対象 東京・大阪在住者