政府は12日の新型コロナウイルス分科会で、12月1日以降映画館は、ポップコーンなどの食事を伴う場合も収容率を現行の50%から100%に緩和することが決定されました。
食事以外の場面でマスクを常時着用するなどの感染防止策を条件としており、12月以降、満席でも飲食が可能になります。感染拡大の状況などによって見直しとなる可能性もありますが、この決定で映画館はほぼ通常通りの営業に戻ると考えていいでしょう。
【参考】イベント制限、来年2月まで維持 経財相「感染拡大なら見直しも」(日本経済新聞)
【参考】満席の映画館でも飲食可能に 政府の分科会(FNNプライムオンライン)
映画館は感染拡大の場にはならない
この決定には『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』などで、満席販売を行った劇場が多数あったものの、映画館でのクラスター発生にはいたらなかったことなどが影響していると考えられます。映画館は座席が対面ではなく、応援上映などの特別上映を除いて発生と伴う会話を行わないため、感染リスクは比較的低い娯楽施設といえます。
以前にも弊社のコラム『映画館の換気設備実証実験!映画館は三密ではないことを立証!!』でも書いた通り、映画館は興行場法と条例が定める基準を満たす換気装置を備えています。設備的に換気が行き届いており、三密を回避できる仕組みになっています。
年末年始の興行に期待も
制限解除により、年末年始の冬興行にも期待が持てる状況になりました。
これから年末年始にかけて「仮面ライダー」や「ポケットモンスター」などのファミリー向け映画、「サイレント・トーキョー」や「新解釈・三國志」「約束のネバーランド」といった邦画大作が控えています。冬休みには家族で映画館という方が増えるかもしれませんね。